がり。にっき(仮)

面白い事、日常や過去の面白い事を探して書き留めたい

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笑ってはいけない電車内【謎の干し肉】

電車内は不思議な人間で満ちている

本日は姉の友人が体験した奇妙な出来事について語ろう。






その日、会社での勤務を終えた彼女は、帰宅するべく、いつもの下り電車に乗車した。

帰宅ラッシュの時間は過ぎており、車内は空いていたので、なんなく席を確保する事が出来た。

彼女は、連日の疲れを少しでも癒そうと、目的の駅に到着するまで、眠りにつくべく、瞼を閉じようとした。
その時、発射時間ギリギリで、対面の席に男性が座る。

その男性は、背負って居る大きく膨れ上がったリュックサックを膝の上には置かず、そのまま座席に座っている。

そのせいか、男性はとても肩身が狭そうな座り方をしていた。

「リュック…下ろせば良いのに…」と、心の中で思いながらも、疲れていた彼女は、そのまま瞼を閉じ、夢の中へと吸い込まれる。

心地よい夢の途中、電車の少し強い揺れに睡眠を妨げられ、不本意ながらも目覚める彼女。

携帯電話で時間を確認する。
発車から三十分が過ぎていた。
目的地までは、もう数駅だったので、そのまま目を開き、到着を待つ事にした。

浅いため息を吐き、ふと、前の座席に目をやると、先程の男性がまだリュックサックを背負ったまま座っていた。

その姿に彼女から軽い笑みがこぼれる。
男性に興味を持ち始めた彼女は、その男性を観察する事にした。

見る限りでは、年の頃30半ば、頭髪に少し早い老いを感じさせるその男性は、なにやら口をモゴモゴと動かしている。

どうしたのだろう?と、疑問に思ったが、彼の右手を見て、すぐにその答えがわかった。

彼のその右手には、歯形が残った直径3cm程のビーフジャーキーが握られていたのだ。

電車内で飲食するなよ…
と、そう思いもしたのだが、膨れ上がったリュックサックを背負ったまま、とても大変そうな体勢で座り、ビーフジャーキーを食べる中年男性のその姿は、彼女の笑いのツボに入ってしまった。

車内で笑ってしまうのが人に見られると恥ずかしいので、彼女は俯いて笑うのを堪えた。
いや、少し笑い声が漏れてしまったようだ。

俯いたまま、深呼吸をする彼女。
もう一度、その姿を目に焼き付けようと、彼に視線を送る。

そして、驚愕した。

彼の右手には新しいビーフジャーキーが握られている。
しかし、出所が分からない。
ビーフジャーキーが入っている袋が見当たらない。

ポケット?

いや、ポケットに入る大きさの袋なんて見た事が無い。
第一ポケットなんかに入れるはずが無い。

リュックサック?

背負って居るリュックサックの中に入っているのならば、背負ったリュックの中の袋から取り出す事になる。
なので、取り出すまでにもっと悪戦苦闘するはず…先程俯いていた時間は精々5秒程だ。
しかし、リュックサックの中以外には考えられない。

しかも、それを裏付けるようにリュックのファスナーが少しだけ開いている。



もう一度確認するべく、今度は彼から視線を逸らさず見つめ続ける。
男性は彼女の気も知らずに、ビーフジャーキーを頬張っている。

彼は手に持っていた最後の欠片をを口に入れ、彼の右手は自分が背負って居るリュックの中へ吸い込まれる。
そしてその手は、何かを探す動作も無く、一発でビーフジャーキーを引き当て、姿をあらわにした。

その光景に彼女は驚きを隠せない。
なんと言う事だ!?
あのビーフジャーキーは間違いなく裸のままリュックに入っている!
あの引き当て率からして、膨れあがったリュックの上部はジャーキーしか無いはずだ!

なんと、なんと面白い人間なのか?
もしかすると、あのリュックの内容物は全てビーフジャーキーなのかも知れない。

上部だけにしてもかなりの量が搭載されているはずだ…
そんな事を考えている内に、彼女は目的の駅に到着してしまった。
少しの名残を惜しみながらも彼女は席を立つ。

せめて…せめて最後にと、彼女は少し開かれたリュックのファスナーの中を覗いた。

そして、見てしまった…。
リュックの中に詰め込まれた赤茶色の干し肉達を…。
そして確信する。
この膨れ上がったリュックの中身は全てビーフジャーキーだと…。

駅を降りた彼女の表情からはもう疲れは感じられない。
また、明日から頑張ろうと思いながら帰路につく。

ありがとう。ビーフジャーキーのおじさん。


本当に、ありがとう…。

疲れた貴方を癒すビーフジャーキーのおじさん。
次は、貴方の街に来るかも知れない。
もし、出会う事があれば、目を逸らさず、しっかりと見つめ続けよう。
きっと癒されるでしょう。

もし…目を逸らすと………。
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テーマ:お笑いネタ - ジャンル:お笑い

  1. 2007/10/27(土) 19:03:15|
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